2014/12/23

旧世界秩序(OWO)の漸進的崩壊

ブレジンスキーの「Between Two Ages - America's Role in The Technetronic Era」を入手した。まだ読み始めていないが英語圏のインターネット上で引用されているのを何度も読んだ経験がある。テクネトロニック時代(あるいはテクノトロニック時代とも)におけるエリートと大衆の役割・大衆管理の方法論といった、旧世界秩序(OWO)体制の鍵となるマスターマインドが書いた本である。1970年代初頭に書かれた。この本からの引用をノートにメモしてあったので紹介しようと思う。(グローバル)エリートのマインドセットを理解するにはちょうど良いだろうから。

The technetronic era involves the gradual appearance of a more Controlled Society. Such a society is would be dominated by an elite, unrestrained by traditional values. Soon it will be possible to assert almost continuous surveillance over every citizen and maintain up-to-date complete files containing even the most personal information about the citizen. These files will be subject to instantaneous retrieval by the authorities.
OWOの世界管理はずさんであり、ニーチェ哲学体系とそれを基礎としたナチズムに見られるような選民思想(Elitism;エリーティズム、エリート主義)を原理として動いている。端的に述べればそれは人類をエリートと大衆に二分して捉えるものである。連中はものごとをバイナリーで捉えて考える傾向があるようだ。何事もバイナリー=二分=0か1だ。私の分析に過ぎないのでどうでもいいだろうけれども。

さて、 OWOを構成するエリートは、とても階級意識が強い。いかにして大衆を支配し、マインドコントロールし、パンとサーカスで政治的に未覚醒にしておくか、その方法論と実践で20世紀はまるまる費やされたと言える。

だが2010年4月のCFR公開講演でブレジンスキーは「世界規模での人々の政治的目覚め」について述べている。
→ ブレジンスキー 2010年CFR「大衆の世界的目覚め」 (←Youtube動画へのリンクです)

世界規模で見て、大衆・民衆はまだ組織力としては自らの共同戦線をグローバルに築けていないので決定的な力を持つには至っていないが、国別で見れば覚醒は進んでいる。PIGS諸国の民衆は確実に目覚めていると言えるし、スノーデンによる「啓示」のおかげでドイツ人たちも反米傾向を持つようになっている。世界規模での覚醒は起きていると言える。

だが、覚醒者の数の多寡の問題ではないのである。本質的には影響力と作用の問題である。

99%陣営の共同戦線

99%陣営すなわち大衆は知識で武装せねばならない。諸々の「コントロール」からの解放が急務である。99%陣営は、バラバラでいてはうまく「レリガーレ(再び結びつける)」されてコントロールされるようになってしまう。だが、知識という光で武装し、団結すれば、それは無敵である。信じやすく無教養な大衆ではなく知識という光を与えられた輝ける存在たち。それが、人類の本来の姿である。
意識を持つ生命体の存在としての本質は「意志」である、と分析・規定できるだろう。意志の究極が「力への意志( Will to Power ; Wille zur Macht)」である。くしくもニーチェの概念ではあるが。最終的質問としてはこうだ:誰かが変化をもたらしてくれるのを待つか、それとも自分が変化をもたらすか?である。受動か能動か。他力か自力か。


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