2016/07/08

夜明けをもたらす人びと

「自由の秘訣、それは人々を教育することにある。一方で圧政の秘訣は彼らを無知にしておくことにある。」〜マクシミリアン・ロベスピエール



人々と支配者という構図は21世紀になってもなお継続している。社会のデザインを担う事業である政治は先進諸国においては悪烈極まるものがある。フランスでは戒厳令が敷かれ続けている。支配者たる政府は厳密に言えばネガティブな政府である。だから悪の政治を行う。ドイツ・フランス・イギリス・アメリカ・日本において、人々は今日も明日も賃金のために労働に出かけるのである。人々は時に民衆や大衆、消費者としても呼ばれる。顔を持たない数としての集合体。生活を向上させて嬉しいと思いながら日々を送れたらどれだけ素晴らしいだろう。従来人生に苦しみは必要ないのであるが、従来の共同体の靭帯としての、共同体秩序としての体をなしていないがために悪の政治が跋扈している。国民にとっての悲劇である。日本人だけが辛酸をなめているのではない。フランス人、ドイツ人、アメリカ人、イギリス人。民衆が置かれている状況はあまり大差ない。政治がポジティブな政治に変わって善なる政治を執り行うようなものになれば問題はない。問題は、善なる政治をどう実現するかである。それは人々の一般意志・集合意識に政治家たちが従うようになれば実現できる。問題は一般意志や集合意識の有無だと言える。人々はてんでバラバラでまとまりがなく、政治や科学、宗教、哲学について普段考えたりはしない。だから支配される。パンとサーカスという娯楽や、毎月の帳尻を合わせること、家族を養うことでいっぱいいっぱいなのだ。そうした中で人々を団結・連帯させて共通の意思を提示するようにするにはどうすれば良いのか。それには3段階の道をたどる。まず1は人々を啓蒙すること。2に人々をまとめること。そして3にまとまった人々で議論を洗練させて一つのあるいは複数の人民の意思を確立する。こうしたプロシージャを採ると良いのだ。まずは第1段階:人々の啓蒙から始めよう。第3段階において人々は夜明けをもたらす人々になる。

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